住宅の周囲1mまでは、現状の畑の地盤から約1m掘
り下げました。事前に仮の地盤調査を行い、約1m下に
元の地山の層がいることはわかっていました。
掘り下げてみると、調査通りに地山の層が出てきました。
途中から土の色が変わっていますよね。この層のことです。
測定の結果、この層自体の地耐力が約36KN/㎡(キロニ
ュートン)あったので、これを地盤としてシラス土で
約2m転圧を繰り返しながら埋め戻していきました。
ちなみに、2階建ての住宅でベタ基礎の場合、自重は
13~15KN/㎡ですから、十分な地耐力です。
ところで、埋め戻す場合に気をつけなくてはならない
ことがいくつかあります。
1点目は、良質なシラス土かどうかです。
これを見極めるには、まずはそのシラスの色です。強度の
出るシラスは、色が濃いのです。白っぽいシラスではなく
グレー色をしていることです。そして、割と大きな軽石
が混ざっていることです。こんなシラスであれば、締め
固めると砕石並みの強度が出ますよ。
2点目は、約20㎝おきに転圧することです。
自走式の振動ローラーにて、念入りに締め固めることです。
一般的には、30㎝(巻き出し厚み)おきに転圧するの
ですが、やはり20㎝が安心でしょう。
あなたが、もし盛り土が必要な土地を購入した場合は
さっき書いた2点のことを思い出してくださいね。
では、また。