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階段製作

悪天候のせいで外部周りの左官工事はお休みです。
内部では、階段製作が進んでますよ。
24cm×4.5cmの板から階段のササラ桁と踏み板が取れます。
この板に墨付けをしてノミで欠き込んで1段づつ魂を込めた階段が
作られていきます。
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熟練大工の腕の見せ所ですね。
最近の住宅の階段はプレカット(工場製作)で現場では組み立てるだけの
階段全盛です。
こうして原寸を書いて墨付けした階段を作れる大工さんも少なくなりました。
この技術を若い世代に受け継いでいきたいですね。

壁も漆喰下地の木摺打ちも始めましたよ。
外周部に接する壁の中には木の繊維断熱材が入ってます。
木の繊維の吸放湿性を生かすために石膏ボードは使わず竹の小舞に土を塗りつける
土壁のように木摺(きずり)に直接砂漆喰を塗り込む為の壁下地です。
8mmづつ隙間を開けながら1枚1枚丁寧に取り付けていきますよ。
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残念ながら防火地域や22条地域では作れません。
田舎の特権ですね。

次回は出来あがった階段を紹介します。
それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-28 13:14 | 姶良木田の家 | Comments(0)

左官が入りました。

現場には左官がはいりました。
外壁のラスモルタル塗りの工事の為です。

外壁の下地になるラス板斜め貼りの上にアスファルトフェルト430
という厚手の防水紙を貼りめぐらし2層目の防水層を作ります。
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さらに金属製の波形ラスというコンクリートで鉄筋にあたる金網を貼っていきますよ。
モルタルの付きや厚みを確保できるように立体的な金網です。
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ここでチェックポイントです。
一般的にはメタルラスという平面の金網が使われます。どういう金網が使われているか
確認してくださいね。
地震の被害で多いのがモルタルの剥離です。平面のラス網は安価ですが食い付きが悪いのです。
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板貼りの外壁が黒くなりましたが、サッシの白とのコントラストがきれいですね。


内部では、乾燥の終わった盤板で階段製作が始まりましたよ。
写真は一番ややこしい廻り階段の原寸からの切り出しです。
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ぼくら設計は線を引くだけですが、現場の大工さんはこの図面をもとに正確に作り上げて
いきます。この技術を若い世代に伝えていかなければなりません。
これも私たちの仕事でもあると思います。

それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-26 15:58 | 姶良木田の家 | Comments(0)

木工事は続きます。

今日の現場はうづくりの床板貼りも終わろうとしています。
残すは和室の押し入れ部分のみ。
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写真は柱の根元に首切りといわれる欠き込みをしているところです。
これは乾燥材といえども結合水が抜けていく段階で必ず収縮が起こります。
突き付けの加工をしていると隙間が空いてきます。
柱の中に食い込む形で床材が入ると収縮が起きても隙間は空きません。
柱と床の取り合い部をきれいに納める為の和風建築の技の一つです。
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同じように壁と柱の取り合いの隙間が出ないようにするチリシャクリという技も
ありますが2×4などの洋風建築にはなさそうです。

いかに美しく納めて見せようかという日本人の美意識なのかも知れませんね。
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屋根のアコーステックパネルのジョイント部分の板も貼り終わりましたよ。
来週からは壁貼りに入ります。
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写真は真壁の間柱の寸法を出してるところです。

それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-21 18:13 | 姶良木田の家 | Comments(0)

乾燥庫

今回は、乾燥庫のレポートをお届けしたいと思います。

尾堂産業には自社の乾燥庫があります。

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下地材などは自然乾燥でまかなえる材料もありますが、カウンターや階段、式台など

自然乾燥ではとても間に合わない厚板があります。

これを乾燥材で仕入れようとするととてつもない金額がかかるんです。

それに、こちらの要求するサイズの乾燥した盤板をもつ製材所はありません。

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そこで10年ほど前に自社で乾燥庫をつくるに至りました。

乾燥庫は機械メーカーから買うとかなりの価格が付いています。

それなら、自前でと弊社が代理店になっているエアコンメーカーに依頼し専用の除湿機

を設置し、内部は漆喰仕上げとした手作りの常温除湿乾燥庫が出来ました。

かれこれ、10年ほど使ってますがたいした故障も無く重宝しています。

とはいえ、材料を入れ、風が通るように隙間を作った桟木を敷き積み上げていく大変な作業です。

これは、大工さんではなく社長以下我々の仕事です。

ただ、杉の乾燥は奥が深く乾燥機のスイッチを入れるたびに勉強です。

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さて、先週入庫した盤板は水分量70%程でしたが1週間で20%台まで下がってます。

同じ板でも測定する場所で含水率が変わってきます。ある程度一定になると乾燥は終りです。

あと1週間ほど乾燥を続けると現場へ届けられます。

こうしてかかる手間と時間がいい家になっていくんだと信じています。

それでは、また。



by kirakunaie | 2016-10-19 09:55 | 姶良木田の家 | Comments(0)

うづくりの床板

内部は、床の断熱材も取付が終わり、うづくりの床板が入りましたよ。
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この床板は燻煙熱処理(乾燥の工程で杉の端材を燃やした煙で燻す)した杉板で作られています。
この処理をすると、収縮等の狂いが少ない製材になります。
さらに表面を焼いてうづくりの加工が施されていますよ。
これを無塗装のまま使用します。
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すると、夏は肌さわりがサラリとし、冬はヒヤリともしない温かみのある床板になるんです。
塗装されたフローリングにはない感触です。

ぜひモデルハウスで体験してみて下さいね。
それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-17 15:06 | 姶良木田の家 | Comments(0)

板貼りの壁

今日の現場のレポートは、壁の板貼り。

気楽な家の壁の仕上げは、モルタル塗りの仕上げに土壁風の塗装が多いのですが
一部に板貼りの仕上げもあります。
中には、全て板貼りの現場もありますよ。
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ここで板貼りのポイントです。
板貼りのみの防水は無理なのでまずは、下地の防水がキモですよ。

ラス板斜め貼りの前に遮熱防水透湿シートを先張りしますが、この上に更にシートを貼り
通気層兼、縦木摺を取付、板を貼っていきますよ。
絶対に雨水を中に入れないことが大事です。
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大事なことは、板は伸び縮みします。湿度が高いと吸湿して伸びますし、湿度が低かったり
経年によっても縮みます。
縮んで隙間があるとかっこ悪いですよね。
そこで、技がひとつ!
板の木口(こぐち)を斜めにカットして貼りますよ。
これで伸びても縮んでも大丈夫!
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どこのメーカーや工務店で建ててもいいんですが、外部の板貼りはこういう仕上げを
してもらって下さいね。

それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-15 09:55 | Comments(0)

電気工事

現場は電気工事が始まっています。
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木楽な家は内装のほとんどが表しの為に隠蔽配線をする箇所があまりありません。
まずは、床下。ここはどんな家でも床下空間がありますよね。
ここを最大限利用します。
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つぎに2階床と1階天井の間。
一般的には1階の天井は梁下に造るので天井裏がありますがこの家の1階天井は梁上施工ですから
2階床根太の間となります。
ダウンライトを取り付けるため9cmほどの空間がありますが根太と直交方向に配線出来ませんから
大工さん達の意見を取り入れ根太下に3cmの配線層を作ってありますよ。
これで配線は根太をくり抜いて強度を落とすことなく可能となりました。
設計上からは出てこないアイデアですよ。
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現場を熟知した大工だからこその発想です。
ありがとう!米永棟梁。

電気の話が大工の話で終りです。
それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-13 18:22 | 姶良木田の家 | Comments(0)

木工事

現場は内部の工事に入りました。
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まずは、床の断熱工事。
床の断熱材はポリスチレンフォーム3種Bという
ウレタンフォームに次ぐ断熱力の高いものを使用します。
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これが終わると、1階の天井板貼り。
この天井板は梁の上から施工して行きますよ。
下から上に貼り上げていくのは大変ですが、上からなら楽に貼れます。
この上に2階の床根太を取り付けて2階の床板を貼りますよ。
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今日は、壁の断熱材入れ。
間柱間の寸法が狭いところはカットして入れていきます。
大工さんに強力な吸塵機を買ってとねだられました。
さすがに木の繊維断熱材です。カット時に出る繊維屑ハンパない。

考えときます。涙...

ちなみにこの木の繊維断熱材、防虫処理もされてますよ。
人には無害のホウ酸処理です。シロアリにも効果ありです。
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by kirakunaie | 2016-10-12 10:54 | 姶良木田の家 | Comments(0)

JPウォール

現場は外壁下地の斜め貼りも終り、内部の木工事に入っています。
前回前振りしたJPウォールのレポートです。
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これはJパネルという3層の杉板を直交させパネルにした面材を柱間に落とし込んだ
板倉造り構法です。
この構造体は伊勢神宮の式年遷宮に用いられました。
これをJパネル耐力壁として現代化を図ったものです。
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もちろん大臣認定を取得済みです。
倍率は、4.6倍。これにラス板貼り0.5倍を併せて5倍の壁倍率としています。
これでガッチリと構造体を作ると内部構造をシンプルにできるメリットがあります。
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このまま仕上げの壁としても使える美しい耐力壁です。
もったいないですが木楽な家はこの内部に木摺を打ち漆喰で仕上げていきますよ。
それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-10 17:44 | 姶良木田の家 | Comments(0)

ラス板斜め貼り

木楽な家の外壁は基本的にモルタル塗りに土壁コート仕上げになります。
住宅の外壁といえば一般的にはサイディング貼りが全盛ですよね。
私たちは工業製品のサイディングより左官の手仕事でもあるモルタル塗りの壁が
質感や味があっていいなあ。と考えます。
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このモルタル塗りで一番気をつけなければならないことは、下地の乾燥にかかっています。
乾燥していない下地にモルタルを塗るとどうなるか?
そうです。後々乾燥した下地のラス板は必ず収縮や反りが始まりモルタル壁にクラックが入ります。
その為に乾燥した板を使うのはとても大事なことです。
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木楽な家のラス板にはあと二つの機能を併せ持ちます。
そのひとつは、外壁下地の通気層。そのために厚さ18mmの板を使用します。
普通の下地は水平に貼りますが、通気がとれません。
斜めに貼ると柱部分で合流して上へと抜けていきます。
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もう一つは揺れを抑える耐力壁としての機能です。
筋違い(スジカイ)が斜めに入るように斜めに貼り、ジグザグに貼るとどちらの方向からの揺れに
対抗するんです。
ただメインの耐力壁はJPウォールという板倉造り構法です。
このレポートはまた後日。
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ラス板が貼り上がると隠すのが惜しいほど美しい姿です。
それでは、また。

by kirakunaie | 2016-10-07 17:22 | 姶良木田の家 | Comments(0)